金子治男 肉筆画 33.4×24.3cm(F4号)/ ジークレー版画 45.5cm×32cm 8号 遠く望めば、地平線の彼方へ日が落ちる。夕焼けの七色の光のなかに、人の姿が微かに見える。地平線の彼方へ、地の果てまでも彼らは行く。何の為に、希望の為、命の為に、地平線の彼方から、叫び声が聞こえて来る。何の為に叫ぶのか、希望の為、命の為に、彼らが叫ぶなら、危害を及ぼす毒蛇のような物は逃げ去るであろう。地上には緑が満ちて、凡ての者は癒されるであろう。耳を済ませてごらん、地平線の彼方から、美しい音楽が聞こえて来るではないか。 |