迷いの道
 

  1964年 金子治男 17歳

水彩画 150×88cm

闇の世界の中には、多くの道がある。こんな世界の中で、どの道を選ぶかは選択に迷う多くの道は、画面に入り、画面から出て行く、そして、多くの障害物もある。そして出口の分らないものもある。まるで多くの人の人生のようである。人々は、何も分からずに生まれ、何も分からずに生き、目的もなく、迷路のようにさ迷っている。悩み、苦しみ、空しい活動を終え、死んでこの世を去って行く。こんな事であって良いのだろうか。人生とはいったい何であろうか。人生には深い意義や目的があるのだろうか。この掴み所の無い人生の中で、どのように生きるべきか、真理とは何か、悟りとは何か、真の幸福とは何か、それを知る為に、人間は誰でも追及すべきである。その為に、人の話に耳を傾け、良書を調べ、現実を直視し、自ら深い考察を行うなら、悟りが開け、真理を知り、迷いを去り、真の幸福と、人生の意義を見出すであろう。