情熱の集中
 

  金子治男

肉筆画/複製画 42×29.8cm

この情熱は恰も溶鉱炉のようである。鉄のように冷たく、固い薄黒い物であろうと、この情熱によって真っ赤にどろどろに溶けてしまう。集中力による情熱があるならば、溶鉱炉のように凡ての物は変えられて行く。この情熱は単に感情に溺れ込むようなものとは違う青いくだのような物は理性をもたらし、緑のくだは癒やしをもたらすであろう。輪や球が生み出されるように、円満と平和と幸福を生み出すであろう。輪に歯車のような歯が付いるように、活発さと勤勉さと鋭さを生み出すであろう。