絡みつく物
 

  金子治男

複製画 22.7×15.8cm(サムホール)

絡みつく物といえば、蔓状の植物は、いろいろな物にからみつき、他の植物の成長を妨げたり、建造物の美感を妨げたりする場合がある。そうかと思えば、絡みつ事によって、自らの成長を促し、果実や豆類や芋類などを産み出し、人間や他の動物の祝福となる場合もある。又、建造物に絡みつく事によって、風流な趣きを醸し出す場合もある。つまり絡みつく物には、有益な物と有害な物とがある。人生や文明にも多くの絡みつく物がある。人生の目標を達成する為には多くの妨げとなる物、即ちあらゆる障害や迫害や誘惑にも耐え抜かねばならない。又、社会にも多くの害をもたらす物もある。それらの絡みつく凡ての物を克服し、耐え抜いて乗り越える時に、平和の実、喜びと幸福、真の命を生み出す事ができるのである。