年代測定の誤り
 

  2013年 金子治男

色鉛筆画 42cm×30cm

年代測定には、色々な測定法や主張があるが、その測定法が多くの人々の人生観や宇宙観に影響を与えている。しかし、もし、あなたが、今日一日の計画を立てる時に、歪んだ時計や不正確な時計に基ずいて行動したいと思うだろうか。決してそうは思わないであろう。そうであれば、自分自身の人生観や、宇宙観を正しく定めるために、世に広まっている年代測定法が、正確なものかどうかを考えて見る必要がある。例えば、4億3400万年前といわれる古生代の地層から明らかに人の手によるハンマーが見つかったという事実がある。しかし、人間がこの地上に存在していたという証拠があるのは、僅か6000年程しかない。そうであれば、放射壊変による年代測定には、72,333倍もの誤差が生じる事になる。その為に下記に取り上げた年代測定法について、それが、正確なものかどうかを考えていただきたい。




炭素14(14c)年代測定法

放射性炭素14による年代測定法は炭素14の量によって物質の古さを計ります。植物は宇宙線から炭素14を吸収し、動物が植物を食べる事によって炭素14を吸収します。動物が死ぬ時炭素14の蓄積は終り、炭素14の崩壊が始まります。残る炭素14の量によって物質の古さを測るといいます。しかし、サイエンス誌1966年版は次のように伝えました。「炭素14年第測定法は、大気中の放射性炭素量が測定する時代全体に渡って常に一様であったという大仮定に基ずいている。科学者は大気及び海水中の炭素濃度が時代的に一定でなかった事を発見した。これは当初の推測とことなる。」しかし、聖書によると4300年程前、地球大気を宇宙線から守る大きな水の天蓋がありました。その水はノアの洪水の時に、地上に落下して来たため、洪水以後の生物体には炭素14の量が多いが、洪水以前の生物体には炭素14が今日よりずっと少ないため、実際よりはるかに古く見えます。 ( 創世記1章6,7節 7章11,12節)
     
カリウムーアルゴン年代測定法

この年代測定法は、発見された骨のすぐ上と下の岩石に含まれるカリウム40(40k)およびそれが壊変してできるアルゴン 40(40Ar)の量を測定する事によって古さを調べます。放射性カリウムは13億年で半分が気体のアルゴンに壊変します。それでわずか二・三 百万年昔の岩石をこの方法で測るのは時針しかない時計で秒を測るようなものです。ナチュラル・ヒストリー誌1967年2月号は次のようにのべました。カリウムーアルゴン測定法は百万年以下の年代を測る場合特に不正確である。火山岩を対象とするカリウムーアルゴン法はきわめて薄弱な仮定にもとずいています。つまり溶けた岩石中にあったアルゴンは、火山活動によってすべて消散したという仮定です。しかし微量のアルゴンが残っていたとするなら、測定器の針はゼロ点に置かれていなかった事になり、得られる年代は実際より古い事になります。この測定は下の地層がすぐ上の地層より時代的に新しいという測定結果を出した場合もあります。サイエンス誌1962年4月27日 号の中で、ジョンズ・ホプキンズ大学の科学者は、「これらの年代は信頼できない」との見解をとりました。火山活動によって岩が溶ける時、アルゴンが完全に蒸発しておらず、ほんの微量でも残っているなら、5千年昔の岩層が175万年から250万年もの古さに見えます。つまり実際より500倍も古く計算される事になるのです。 サイエンス・ダイジェスト1962年12月号は次のようにのべています。「カリウムーアルゴン法によって地球の年齢は45億年と推定されてきた。しかし最近では65億年という新らしい数字が提出されている。


ウラン鉛年代測定法

ウランは非常に長い時間をかけて鉛に変化する放射性元素です、ウラン238は45億年で半分が鉛に変化すると言われています。それでウランを含む鉱物の年代は、その中にどれほどの鉛が生成されているかを測定する事によって定められます。しかし、この年代測定は次の大仮定に基ずいている事を忘れてはなりません。つまり溶岩のマグマが冷えつつある時に形成されたウランの中に鉛は混入されていなかったという仮定です。少しでも鉛が混入していれば、新しく形成された岩石も、すでに幾百万年もの古さを持つかのように見えるのです。そして大量の鉛が混入していたならば、実際より幾10億年も古く計算される事になります。それで数10億年という年代も実際には数万年しか古くない可能性があるという事を念頭に置く必要があります。


ルビジウムーストロンチウム年代測定法

この年代測定法は、ルビジウム87がストロンチウム87に崩壊する現象に基づいています。ルビジウムの崩壊速度は信じ難いほど遅く、半減期は500億年です。しかし、その鉱物にはルビジウムの百倍のストロンチウムが含まれているかも知れず、10億年たっても崩壊するルビジウムは1パーセントにすぎません。ルビジウムの崩壊速度は極めて遅く、その崩壊の際に生じるベータ線を計測しても、その半減期が正確に測定できません。半減期は他の長命の元素と比較することによって決定されます。ですから、このような意味においてルビジウム時計は完全に独立した方法 ではありません。このように、放射性物質による年代測定は全て信頼する事ができない事、又、進化論が誤りであるという十分な科学的証拠があるという事を考えるなら、人類の歴史が僅か約6000年である事を示している聖書の記録が真実であると 認めるべき十分な理由があることが分かるであろう。