神が存在する科学的証拠
 

  2013年 金子治男

色鉛筆画 コラージュ

創造者なる神が存在する事の科学的証拠は、全宇宙と全生物の中に明らかに存在する。しかし多くの進化論者や無神論者は、宇宙や生物が創造者なくしてひとりでに発生したと主張しているが、何と非科学的な考えなのであろう。天体や原子の構造及び生物の仕組みや細胞は、驚くほど緻密な数学的法則と機械的構造を有しており、誰かが設計して創造したのでない限り、このような法則は、絶対に起こり得ないからである。




例えば、細胞が生き続けるためには、少なくとも3種の複雑な分子の協力が必要である。即ち、DNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)とタンパク質である。現代の科学から言っても、完全な細胞が命の無い化学物質の混合物から、突如として偶然に形成されると言うことは、有り得ない事である。例えば、タンパク質分子は50から数千個のアミノ酸が特異な配列で結合して出来ている。単純な細胞でさえタンパク質の種類は何千にもなり、平均的な機能タンパク質には200のアミノ酸が含まれている。100のアミノ酸しか含まれていないタンパク質分子一つであっても、地球上で偶然に形成される確率は、およそ1000兆分の1である。その故に、進化論支持の研究者ヒユーバード・P・ヨケーはこう言い切っている。
「生命の起源はタンパク質からという事は有り得ない」。タンパク質を作るにはRNAが必要であり、RNAの生成にはタンパク質が、かかわっているのである。



人体はあらゆる生物のなかで驚くほど複雑である。骨細胞、血液細胞、脳細胞など、100兆もの極小細胞で出来ている。細胞の種類も200以上に上るのである。細胞は形も機能も実に様様であるにも関わらず。精密な統合ネットワークを形成している。無数のコンピューターを高速データケーブルで結ぶインタネットも比べ物にならないほどである。ごく基本的な細胞に見られる仕組みでさえ、人間のどんな発明よりはるかに優れている。細胞の増殖力について言えば、胎児の脳細胞は、1分間に25万個と言う驚異的なペースで形成される。人間の工場では生産スピードを上げると品質が下がるが、細胞の増殖は高速かつ高品質である。こうした細胞が、果たして創造者なくして偶然に生ずるだろうか。
     
DNAは向かい合う2本の糸がねじれた構造になっている。2本の糸は等間隔にある細い棒でつながっている。ねじれた梯子のようであり、らせん階段に似ている。横木の部品は4種類しかなく、ATGC と呼ばれている。そして、この4文字の配列は、暗号化された情報なのである。遺伝子一つは平均して、27000文字から成っている。遺伝子と各遺伝子間の長い領域が組み合わさり、染色体という「章」が出来上がる。そして23の染色体がゲノムという1冊の「本」つまり ヒトの全遺伝子情報を形成する。ゲノムは30億ほどの塩基対((DNAのはしごの横木)で成っている。ゲノムは百科事典にたとえるなら、856000頁分の情報を有しているのである。DNA1グラムは、CD (コンパクトデイスク) 1兆枚分の情報を記録できるのである。
科学者は近い将来、人工のDNAを合成し1グラムの人口のDNAにCD300万枚分のデータを保存出来ると予測をしているが、人体のDNAはそれの333,333倍の情報収容能力を有しているのである。

DNAには遺伝子、つまり各人の体の設計図が含まれており、各細胞に同じ完全な設計図が入っているのである。テイースプーン1杯のDNAには、世界人口の350倍即ち2,450,000,000,000人分の設計図を収めることが出来ると言われている。DNAを複製する酵素は細胞核内に漂う4種の化学物質を取り込み、それを使って、DNAのそれぞれの糸に付く横木を完成させる。DNAは、人間の一生の間に無類の正確さで、10,000,000,000,000,000回(1京回)もコピーされるのである。

こんなに凄い細胞があなたは、創造者なくしてひとりでに作られたと思うのだろうか、もし、そうであれば、それは何と非科学的な事柄ではないだろうか、神が存在する事の科学的証拠を知る事は、特別な深い知識が必要な訳ではない。人間を含め多くの動物に目,鼻、耳、口、手、足、などが付いている事は、明らかにそれが必要である事を知っている創造者なる神が作った事の明確な証拠で有り、科学的常識から考えて作る者無くしてひとりでに出来る筈が無いのである。さらに凡ての植物や、地球のしくみや150億光年彼方からミクロの世界まで、宇宙全体の数学的法則は創造者なる神が実在する事の明確な証拠なのである。